愛してるの言葉だけで。
「花菜ちゃんは初めましてじゃないね。久しぶり」
「久しぶり……です」
戸惑いが隠せない…
麻子と花菜に幸信の声が聞こえてる…!
嬉しい…
「会話、出来たんだね…」
「まぁな…」
得意気な幸信。
かっこいいなぁ…
こんなにかっこいい幸信の姿を麻子と花菜に披露できなくて残念。
「そこにいるのよね?」
花菜は私の目線の先を指差して言った。
私はその通りだったのでうなずいた。
花菜…?
花菜はいつになく真剣な表情をしていた。
それに比例して緊張感もあった。