愛してるの言葉だけで。


「ゆうくん、夏希をよろしくお願いします。絶対に泣かさないであげてね?夏希は泣き虫だから…」



花菜…


泣き虫…じゃないよ?


と心の中で思ってみても私の目には十分に涙がたまっていた。



「もちろん、努力するよ。でももし泣かせてしまったら……泣き止ませるから大丈夫」



幸信は私に優しい笑顔を向けながら言ってくれた。


“世界一の幸せ者”


きっと、それは私だね。



「幸信さん、私からも夏希をよろしくお願いね?夏希は私の大切な大切な親友だから……」


「はい」



麻子…


私の視界を揺らがせていた涙が溢れた。


花菜の言う通り、泣き虫だね…


二人とも、ありがとう。


麻子と花菜と出逢えて良かった。

麻子と花菜と友達に、親友になれて良かったよ。



本当に良かった。



私、信じてるから…


私達の友情は、

永久に続く友情だって。
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