愛してるの言葉だけで。
「幸信!本当にありがとう。幸信のおかげで夏休み補習に行かなくて済んだよ」
「良かったな」
「うん!」
あぁ、なんて能天気なんだろう…
もうすぐで俺達、離ればなれになっちまうかもしれねぇんだよ?
もう、とっくに…
カウントダウンは始まってる…──
だけど、俺はお前の幸せを一番に祈ってるのは変わらないから。
俺が好きなのは夏希だけだから。
「夏希…?」
「ん?なに?」
「好き」
「え!なに、いきなり…」
顔を真っ赤に染めた夏希。
その顔が大好きだったりする……