愛してるの言葉だけで。
「おいで夏希。話そう…」
私は涙を拭うと、ベッドに座った。
真横には幸信が座った。
二人の距離はそうない。
なのに…
寂しいよ。
凄く…寂しい。
幸信が遠くにいる気がするんだ。
「ごめんな?…ずっと夏希のそばにいてやれなくて」
やっぱり私達に“永遠に一緒”ってことは、もうあり得ないんだね。
それでもやっぱり私は幸信とずっと一緒にいたいって思うよ。
私、辛い。
だけど、きっと幸信も辛い。
二人とも、お互いがこんなに好きなのに、どうして離れなきゃならないの?
現実が冷たい。
私を苦しめるには十分なぐらいに。