愛してるの言葉だけで。
──────
───────────
次に私が目覚めた時、保健室にいた。
また、今の夢だったの?
頭がガンガンする…
すぐ横を見ると頭を抱え込んだ新井くんが座っていた。
その時、新井くんが“ハッ”とこっちを見て驚いた顔を見せた。
「大丈夫か!?」
私は何とか重たい体を起こして、ベッドに座ると頭を縦に動かした。
「いきなり倒れるからびっくりした」
「ごめん…」
「別に謝ることじゃねぇよ。……つか大丈夫か?俺でよかったら聞くぞ?」
私は頭を横に振った。
話したくない…
話せないよ…
ごめんね。
ありがとう。
「そっか。でも俺、お前に助けてもらったからさ…何か役に立ちたい」
そう言った新井くんは、私の手を両手で包み込んだ。
え?