愛してるの言葉だけで。
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周りがザワザワと騒がしい。
暗がりにみんなの明るいかけ声と騒ぎ声が響き渡っている。
中には子供の泣き声やはしゃいだ声、女の子達の黄色い声も聞こえてくる。
そして私の周りは出店やら人やらでごちゃごちゃしている。
でも、不思議とそんなに気にならない。
なぜか私の周りだけ、静かな空間ができているように感じる。
私の手には金魚が入った袋と巾着。
着ているものは浴衣。
「夏希ー!!」
うるさいはずなのに彼の声は不思議と聞き取れるみたい。
彼は私の名を大きな声で叫んだかと思うと、こちらに走ってきた。
自然に口が緩む。
そして、彼は誰かに似た無邪気な笑顔で私の隣に立った。
繋いだ手を強く握りしめて。
「始まるぞー!」
そのかけ声が聞こえた瞬間大きな音と共に火の花が夜空に綺麗に咲き誇った。
それとみんなの歓声も。
それらは止まることなく、何個も重なって色とりどりの花が咲いていく。
綺麗…
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周りがザワザワと騒がしい。
暗がりにみんなの明るいかけ声と騒ぎ声が響き渡っている。
中には子供の泣き声やはしゃいだ声、女の子達の黄色い声も聞こえてくる。
そして私の周りは出店やら人やらでごちゃごちゃしている。
でも、不思議とそんなに気にならない。
なぜか私の周りだけ、静かな空間ができているように感じる。
私の手には金魚が入った袋と巾着。
着ているものは浴衣。
「夏希ー!!」
うるさいはずなのに彼の声は不思議と聞き取れるみたい。
彼は私の名を大きな声で叫んだかと思うと、こちらに走ってきた。
自然に口が緩む。
そして、彼は誰かに似た無邪気な笑顔で私の隣に立った。
繋いだ手を強く握りしめて。
「始まるぞー!」
そのかけ声が聞こえた瞬間大きな音と共に火の花が夜空に綺麗に咲き誇った。
それとみんなの歓声も。
それらは止まることなく、何個も重なって色とりどりの花が咲いていく。
綺麗…