愛してるの言葉だけで。
そして、俺と洋子は同じ高校を受験した。
結果は……
俺は合格、洋子は不合格だった。
そんな、俺だけ受かるなんて夢にも思っていなかった。
むしろ、俺だけ落ちてるんじゃないか不安だったから…
「そんなに落ち込むなよ!高校が違ったって俺達なら大丈夫だから」
「…うん。ごめん」
合格発表の日から洋子はずっと元気を失っていた。
俺も、そんな洋子にどう接したらいいか分からなかった。
今は一人にして、と言う洋子の気持ちを尊重して俺はしばらく洋子と距離を取った。
この俺の判断は正しかったのか、それは分からないけど…
今思うと、無理にでも傍にいれば良かったと後悔してる。
だって、あんな…