愛してるの言葉だけで。
それからの俺は、また喧嘩に明け暮れた。
馬鹿だよな。
洋子が死んだ理由の喧嘩を、またやってるんだぞ?
高校も行く気がなかった。
俺…
死ねばいいのに。
そんな時に、ある偶然が俺を救った。
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また、俺が喧嘩しそうになった時
「圭兄!?」
そう聞き覚えのある声が聞こえた。
…優斗…?
それは、死んだ洋子の弟の優斗だった。
優斗とは、洋子がまだ生きていた時に何回か遊んだ記憶がある。
「圭兄!!駄目だ、喧嘩なんかしちゃっ…姉貴はそんな圭兄の姿、見たいと思ってない!」
そんなこと、わかってるよ。
わかってるけど、どうしたらいいのかわかんねぇ…
洋子…
答えってあんのか?
俺はもう全てを諦めてんだよ…