愛してるの言葉だけで。
私は最近、新しく友達ができました。
新井くん、聖也くん…
それから、斎藤未央ちゃんという私の前の席の子。
未央ちゃんが「夏希ちゃん、友達になろうっ?」と言ってきたことが始まり。
それはそれは、もう…嬉しかった。
言葉にならないぐらい。
そして、あれから新井くんは合唱コンクールの練習にもちゃんと参加していて、聖也くん達と仲良くなったみたいだった。
そんな新井くんを見て私はホッとしたような、なんか嬉しい気持ちになった。
「ちゃんと救えたんだな!」
「みたいだね…」
私は机に置いた日記帳にペンを滑らせながら幸信に答えた。
幸信が選んでくれた日記帳…
"あの日"からちゃんと毎日欠かさず書いてるんだよ。
「なになに…」
「あっ!ちょっと見ないでよ」
幸信は「ちょっとぐらいいいじゃん」と言ってすねてたけど、絶対に幸信だけには見せない。
だって…毎日毎日、絶対に一回は幸信の名前を書いてるんだもん。
そんなの…
恥ずかしいに決まってるじゃん。