愛してるの言葉だけで。


「へぇ~、よく撮れてんじゃん……ねぇ?花菜?」


「うんうん。いい顔して笑ってる」



もうすぐで夏になります。

そんな時に私はいつものファミレスで麻子と花菜と会っていた。


合唱コンクールの打ち上げの時に撮った写真を麻子と花菜に見せていた。


私の宝物。



「花菜、ここどうやるの?」


「ん?あー、この公式使って……」



夏休み間近なのは嬉しいけど、期末テストが私を悩ませていた。


だから、頭の良い花菜に勉強を教えてもらっている。


麻子はギブアップして携帯を扱っていた。

好きな人に積極的にアピールしてるんだってさっき言ってたっけ。


麻子が羨ましいなぁ…


私は……幸信との関係が、特に進展するわけもなく時間だけが過ぎてゆく毎日。


きっと、

ずっと変わらない関係なんだろうな。

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