Garden4
まいらば
いま、いま… チューしたの??
とか言って、狼狽える僕のお姫さま。
しましたよ、その可愛い唇に。
苺みたいにぷっくりした形が、あんまりにも美味しそうでしたのでね。
そう言ったら、顔を真っ赤にしてバカを連呼する。
そんな姿も愛しくて、彼女を呼ぶ。
おいで、こっち。
恨みがましい目で、僕を見つめる姫に苦笑して、譲歩する。
じゃあ、わたくしがそちらに参りましょう。
柔らかい髪を撫でて抱き締めた。
優しい香りがして、目を閉じる。
もうしないでね。
釘をさす、尖った口調も可愛くて、頷いたけど。
その約束は守れないよ。
そっと額にキスをして、囁いた。
愛してるよ、僕の可愛いお姫さま。
でも、早く大人になってね…