今すぐ会いに来て
せつない


紗耶は俺の隣を軽くスキップしながら歩いた


――――朝の電車の中の俺は、こんなふうになるなんて夢にも思わないよな……


横を歩く紗耶の顔を見ながら俺は小さくため息をついた


結局紗耶と俺は同じクラスだったのだ


クラス表を見た途端、紗耶は俺の方を見て不敵に微笑んだのだ


「春、学校さぼろッ!!春と一緒ならいい………あたしどこへでも行く」


――――君がそんなことを言って俺に笑うから


「……春ー!!まだ水つめたぁーい!!」



――――俺は君を海に連れて来てしまったのだ



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