§君に殺されるなら本望§ 〜Smoke junkie〜
煙たさに誘われて
あいも変わらず
私は屋上にかよっている
特に何かあるわけでもなく
杉下くんと時間を共にする
それが日常化されてきた
今日この頃
今日も
私は屋上の扉を押し開けた
「あ…れ?」
いつも腰を下ろしている場所に杉下くんがいない…
あたしはなんだか、脱力してしまった。
そうだよね、さすがに何時もいるとは限らないよね。
そう
この時間帯なら
本来いないのが
当たり前なのだから
あたしたちは
一度だって
約束を交わして
ここへ来たことなんか
なかった
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