§君に殺されるなら本望§ 〜Smoke junkie〜
最初は
煙に魅せられた
それがいつからか
君のすべてになっていたなんて
煙草を吸ったとき
行こうと思ったのは
もうそれは確信に近いものがあったからなのかもしれない
今になってやっと
気付いたよ
本当は
もっと前に知っていたのかもね
あたし
杉下くんの
中毒者
みたいです。
禁断症状がでるくらいに
依存しちゃってるみたい
「責任っ…とってね、」
へへへっ
温かいものが
目尻から零れ落ちていった
「俺のせいかよ」
「うんっ…」
あたしは強く
強く
くしゃりと彼のワイシャツを握りこんだ
「やめろ 皺んなる」
拝啓、過去のあたしへ
あたしと杉下くんの関係に
名前がつきました
中毒者の中毒者
名もなき関係に
ついに終止符をうったのです!
(お前、本当に馬鹿なんだな)
(なんですとぉー?!)
この思いを
人が
別の名で呼ぶことを
まだ
少女は知らない
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