§君に殺されるなら本望§ 〜Smoke junkie〜
欲しいのは
「杉下くん。杉下くんはなんでここに来るようになったの?」
「関係ねぇだろ…」
「そうだね。関係ないね。」
あたしはね、
あたしは、
退屈だったの。
ただ、退屈で…このまま平凡な時間が流れて、過ぎていくのが嫌だった。
だから、あの日。
小さな抵抗をしてみたくなったんだ。
くだらないでしょ?
「訊いてねえ」
「でも、すっかりかようようになっちゃった。」
「……」
「好きだよ」
「!?」
「今の、こうしている、この時間が。」
なんでこんな話したのかわからないけど
べつに
後悔なんてしていなかった
むしろ、
自然と自分の表情は
綻んでいて…
「あの日、小さな抵抗をして…よかった!」
「ちっ」
あ、舌打ちされた。
今日も空が青い。
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