【完】アイツとウチゎ、、、
また、扉が開く。
顔を向けると思わずウチは顔をしかめてしまった。
だってそこに立っていたのはあの女とウチを刺したあの男。
「何か用?」
ウチは冷たく言い放った。
すると2人少し俯き、決心したように顔を上げた。
『この前はごめん!』
…はい?
今、普通に謝られた気がする。
「へ?」
…間抜けな声が出た。
『だから、ごめん!!』
…ぇ?
『…ざけんなよ。。。?』
雄獅が何か言ったケドウチには聞こえなかった。
『何か言った?』
2人が言うと
『ふざけんなっつってんだよ!!てめえら珠夏が死んでたらどうしてくれてたんだよ!!
まだ青臭いガキなんだぜ?
責任取れねぇーだろ!!!』
…あんな雄獅初めて。。。
『だから、謝りに来たんでしょ?』
『…それに死んでねぇーし。』
軽く言い放つ2人に対して雄獅がぶちギレたのがウチにははっきりと分かった。
『今から下に来い。この間んとこにだからな?』
凄く冷たい声。
2人が少し頷くのを確認し、雄獅はこっちを向いてニッコリ笑い
『すぐ戻るからな!』
と言う。
「分かった」とだけ言い雄獅の後ろ姿を見送った。