愛して 私の俺様執事様!!~執事様は秘密がお好き~

「じゃ、なに?」

「考えて」


なんでそうなるのよっ!?



「思い浮かばない」

「考えたらすぐに分かるでしょ?」


クスッ……


含んだその笑みにゾクゾク寒気がするんだけど。


それはちょっと……期待感があるような。

でもそれを知るのがちょっと怖いような。


だって香椎くんははじめっから……ヒツジの皮を被ったオオカミだったし。


まさか、またキスとか唇とか。


そんなこと言いださないよね?


「……やらしいこと考えてないよね?」

「やらしいこと?

たとえば?」


言わせるんか、この男ッ!!


「たとえば……って。

言わなくてもいいんじゃないの?」

「言ってほしいですけれど。

むしろお嬢様の口から聞きたいですよ。

とっても興味がありますから」


フフフ……悪魔が悪魔王におなりです。
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