愛して 私の俺様執事様!!~執事様は秘密がお好き~

香椎くんの手からケータイを奪うようにして取り上げ、開く。

メール受信。

確かにね。


「やっぱりメールですね」


見上げると一緒になってケータイ画面をのぞきこむヤツがいる。

おいっ、人のプライベートをのぞくな、バカ者!!


「脅迫メールとかだと困りますから」


ニッコリと悪気なく。

笑うんじゃない、香椎くんっ!!


「脅迫メールだったら見せるから、のぞかないで」


香椎くんから隠れるようにしてメール画面を開く。

っていうかさ、その不満顔やめてよ。


『ちぇっ、つまんないの』


って、拗ねた子供じゃあるまいし。


受信メールを開く。


「……岳尚様?」


呟いて『しまった』と思った。

振り返ると鬼の形相になり変わった香椎くんがいて手を出している。


内容読んでませんけど。

なんで岳尚様の名前だけでそんな顔になるの?
< 79 / 282 >

この作品をシェア

pagetop