愛して 私の俺様執事様!!~執事様は秘密がお好き~

「はい、どうぞ」

「はい、どうも」


って、お返事してる場合じゃないだろ、セリっ!!


「なにかした?」

「なにかとは?」

「ボタン押してたよね?」

「押してましたね」


シレッとした顔で香椎くんは答える。


「なにをしたの?」

「なにをしたでしょう?」


質問してるのこっちなんですけど……


「えっと……削除した?」


素直すぎるだろ、私。


「残念、ハズレ」


つーかお願いだ。
本当にお願いだ。

誰でもいい。
本当に誰でもいいから、いますぐここへ来て。


『ちゃんとした執事してくれ』


と頼んでくれ。


私。
頼める自信ない。
< 83 / 282 >

この作品をシェア

pagetop