愛して 私の俺様執事様!!~執事様は秘密がお好き~
「はい、どうぞ」
「はい、どうも」
って、お返事してる場合じゃないだろ、セリっ!!
「なにかした?」
「なにかとは?」
「ボタン押してたよね?」
「押してましたね」
シレッとした顔で香椎くんは答える。
「なにをしたの?」
「なにをしたでしょう?」
質問してるのこっちなんですけど……
「えっと……削除した?」
素直すぎるだろ、私。
「残念、ハズレ」
つーかお願いだ。
本当にお願いだ。
誰でもいい。
本当に誰でもいいから、いますぐここへ来て。
『ちゃんとした執事してくれ』
と頼んでくれ。
私。
頼める自信ない。