聖霊の宴
ミカエルは口をつぐんでいた。
ソフィアはため息を吐く。
「何も言わないか。なら見せてやるよ。ルシフェル――『大天使の羽衣』!!」
「――なっ!?」
カッと光が散って、ソフィアの左腕に羽衣が巻き付く。
それはシルクとはまた別物の漆黒の羽衣。
「大天使の羽衣だと?」
「そう、これは天界の住人なら誰もが持っている雑魚アイテム。オレのは正確には『堕天使の羽衣』ってところかな。」
漆黒の羽衣が優雅に舞う。
それを見たシルクの血の気が引いていった。
『シルク……私は。』
ミカエルを見つめ続けるシルク。
『私の力はあなたには相応しくない。』
「相応しくないってどういうこと?」