聖霊の宴

『さて……もう良いかなミカエル?何で俺様がここに来たのか分かっているよな?』

ミカエルの目付きが変わる。

『……あなたが私の元に現れる理由など決まっている。』

シルクに魔力が溢れだす。

ミカエルの士気がシルクにも影響を及ぼしているのだろう。

『いくぜソフィア。』

「ああ、ルシフェル。『ギフト・――」

ソフィアから溢れだす狂気にシルクは全身が震えた。

煙の様にもんもんと立ち込める魔力。

「――『妖煙』」

真っ黒な煙が煙草からあがる。

それは大気中に留まり一つ目に大きな口、二本のツノに小さい二本の腕が生えた奇妙な怪物となる。

「ミカエル『ギフト・大天使の羽衣』」

シルクの左腕に巻き付く光の羽衣。

「さぁ、楽しい殺し合いの始まりだ。」






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