聖霊の宴
野党の足元からつむじ風が巻き起こる。
「なっ、なんだこれは!?」
「身体が凍って……」
「ぎゃぁぁあっ!!」
パキン。
一瞬にして凍り付けにされた5人の野党。
それに気付いた残りの野党がそれぞれ武装して姿を現した。
「……ふぅん。ざっと20人てところかしら?」
ナイフや剣、銃にハンマー。
様々な武器を光らせ野党がグレイシアに近付く。
「怪我したくない者は下がりなさい。私、あんまり手加減て得意じゃないのよ。」
辺りを男達に囲まれても、しれっと言い放つグレイシア。
男達の頭に血が上っていく。
「はっ。女王様だか知らねぇが、ただの餓鬼だろ。」
「そっちこそ、痛い目みる前にお城に帰んなよ。」
「はははははは。」
ふぅ。とため息を吐くグレイシア。
ゆっくりと男達を見回す。
「ふぅ……アホばっかりで助かるわ本当。」
「あんだと!?」
「舐めてんじゃねぇぞ、こらぁ!!」