聖霊の宴

「なっ!?火山を噴火させたのか!!」

吹き上げられたマグマが空気中で急激に冷やされ、火山岩の塊を生み出す。

まだ超熱気を含んだ無数の塊がシルクを、大地を、あたり構わず打ち抜く。

「くっ『大天使の羽衣』!!」

シルクはレイ・ラインを消して、大天使の羽衣を纏う。

降り注ぐマグマの塊を捕らえ、わずかにずらす。

「ふはははは。焦っているなシルク・スカーレット。」

無数のそれをどうにか躱していくが、マグマは下からもシルクを飲み込もうとしていた。

流れるマグマが大地を這う。

「まずい、上からの攻撃を受けるので手一杯だ……」

マグマが迫りくる。

ゲセニアは闇を纏うことでマグマの奔流を無効化していた。

高笑いをするゲセニア。

シルクは最後の塊をそらし魔力を練った。





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