聖霊の宴
シルクの前に躍り出た影がソフィアの刄を受けとめていた。
「……ちっ。まだ生きてやがったのか。クラフィティ!」
白髪の髪が風に揺れる。
その肩には二尾を持つ猫の姿が。
「……クラフィティ伯爵。」
「シルク・スカーレット……覚悟は出来た様だね。」
クラフィティがソフィアの刄を振り払う。
ソフィアは二歩後退して睨み付ける。
「さて、おいたが過ぎる子供には躾をしなければならないね。ケットシー。」
『分かってるニャ。』
ケットシーがくわえていたキセルに息を吹き込むと無数のシャボン玉が宙に舞った。
「ふざけた爺さんだ。今度こそあの世に送ってやるよ。」