聖霊の宴

ルークは真っ直ぐにクラフィティを見ながら続ける。

「王とは大陸の象徴です。例えあなたが不老不死の呪いにかかっていようとも、あなたは戦地で血を流すべきではない」

ルークはゆっくりと跪く。


「ヘルニスは私の手で止めてみせます。しかし、私の身にもしものことがあったら、息子を……シルクのことを守ってやってください」

ルークは王室を後にする。

「ルーク・スカーレットめ、王に向かって進言するとは無礼極まりない」

「アルバス。私は王だが神ではない。民の思いも知らなければならぬし、民の意志を見守る責任がある」

クラフィティはゆっくりと城下を見下ろした。




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