聖霊の宴
ある一定の距離をとったところで腕輪は悲鳴を止めた。
そこでシルクは態勢を整える。
「ほぉ、オレ様の攻撃射程外が分かったのか……持ち主に危険を告げる宝具か、聞いてたもんとは形が違うが『オハン』だな?」
シルクは口元を弛める。
「流石はフレア王。その通りこれはオハンです」
シルクは白銀の腕輪オハンをかざす。
フレアはゆっくりと右手をあげる。
シルクは全神経を集中させる。
「さぁ、避けられるかな?『鏡火』」
次の瞬間
『ゲァーーーーーーーッ……!!』
オハンが再び悲鳴をあげた。
シルクはすぐ様タラリアで遥か右手に回避する。
シルクがいたであろう場所は一瞬にして黒焦げの灰と化し、崩れる。