聖霊の宴
『ゲァーーーーーーーッ……!!』
再び主に警告をするオハン。
フレアの左手がシルクに向けられていたのだ。
「こいつはどうかな?――『連獄鏡火』」
『ゲァーーーーーーーッ……!!』
タラリアで回避しようとも叫び続けるオハン。
フレアの手は野性の勘なのか、タラリアで逃げ続けるシルクのことを捕らえるのだった。
止まれば鏡火の餌食となり、左手のように干からびてしまう。
一足で相当な魔力を消費するタラリアを継続して使用し続けていられるのも、ヘブンズ・ドアを開き魔力を底上げしたからに他ならない。
「こうなったらタラリアで移動しながら、離れた所からフレア王を攻撃するしかない」
オハンの叫びが続く中でシルクは太陽神の剣を構える。
そして鏡火を8度回避した瞬間。
一瞬だけオハンの叫びが止まった。
シルクは振り上げた太陽神の剣を思い切り振り抜く。
「はぁぁあっ『翔炎斬』」