聖霊の宴

シルクがフレアの背後に潜り込み、白い輪がフレアの周りを囲っていく。

白い輪はフレアから人2人分ほど離れた場所を囲うため、シルクも輪の内側に入っていた。

次の瞬間。

シルクによって崩された天井がフレアに降り注ぎ、白い輪に触れると全て燃やし尽くされた。

「……やっぱり、この白い輪の内側は安全だったんですね」

「――!!よく分かったなシルク。そして」

「コロナとプロミネンスは同時には使えない!!」

「くかか……ご名答だ」

シルクは魔力を込める。

いかにフレアであっても、今の状態からコロナからプロミネンスにチェンジしてシルクを迎え撃つことは不可能であった。

「縛れ『光縛』」

「シルク・スカーレット――見事なり」

光の布に包まれたフレアが満足そうに笑っていた。






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