聖霊の宴
「大陸王同士で争い、世界を統べる王を決める、だと?ふざけるな。
大陸王同士は互いに手を差し伸べあうものだ、民のために切磋琢磨しあうものだ。争う意味など何もない」
ワイズの言葉にソフィアは両手を上げながら、わざとらしいため息を吐いた。
「お堅ぇ坊っちゃんだな。なぁ、お前はどう思うよ?」
ソフィアはサスケに聞く。
サスケはしばらく顎に手を置いて考える。
「ふむ。天下統一か悪くはない。何より私は君たちと剣を交えてみたい」
サスケの言葉に気をよくするソフィアが、今まで無視していたシルクを見る。
「……で?カス、お前はどうよ?」
いきなりのカス呼ばわりにむっとするシルク。
「僕はお前だけには大陸王になって欲しくない!」
「くはははっ……カスのわりに言うじゃねぇか。
てことだぜ坊っちゃん。四人中三人が次の戦いを望んでいる。そんなことで手を差し伸べあうことなんかできんのかい?」