聖霊の宴
「……くっ。とは言えアバンカールドは姿を現し、儀式の準備は整っているのだ。
今さら戦いを増やすなどできるわけが……なっ!?」
大陸王の意思を神が聞き届けたとでもいうのか、聖剣を照らしていた光が完全に消える。
「くはははっ、粋な神が居たもんじゃねぇか。
新たな戦いの始まりだ。
世界を統べるのはオレ様だけで十分だ!!」
祠の天井をぶち破り外に出ていったソフィア。
「では、私もまずは自分の城に向かうとしよう。
君たちと合間見える時を楽しみにしている」
音もなく消えたサスケ。
「ワイズ王、僕も城に戻ります」
シルクも居なくなり1人聖剣の間に残ったワイズ。
「何故だ……何故皆これ以上の争いを望む!?」
打ち付けた拳から血が滲む。
その手をシルフィードが優しく照らしていた。