聖霊の宴
「協力者……?」
シルクは自ら復唱したことで、あることが思い当たった。
その表情を読み取ったサモンが静かに言う。
「もう出会った様じゃな。彼らは天界より舞い降りて選ばれし者に力を与える。」
「天界……天使なのですか?」
シルクの問いにサモンは不自然な間をとった。
「……天使も含まれるが全員が天使と言うわけではない。地上で大陸の王を決めるのと同時に、天界を治める『聖霊』と成るにたる『精霊』を選ぶものでもあるのだ。」
サモンはそう言うと、ある物を取りに部屋を出ていった。