聖霊の宴
一行はサスケの待つ城の門にまで潜入した。
遠くに見えるだけの城からですら感じるサスケの強大な魔力。
「全く化物じみた魔力ね……大陸王ってやつは」
マリアは額に汗をかいていた。
「可愛そうにこんなに震えてしまって……」
「――――!!」
突如現れた細身の男。
ワイズやシルクですら近づいてきていたことに気付かなかったほどに、魔力が
「何この人、ゴミみたいに弱い魔力しか感じないんだけど?」
恐らくワイズやシルクの様に意図的に魔力を抑えているわけではない。
しかし目の前に突如現れ、怪しく笑う男から感じる魔力はマリアやリンクの半分。
さもすればそれ以下にも感じる。
「まさかあんたが第一の刺客で私達を相手に戦いに来たなんて言わないわよね?」
マリアが戦いの姿勢に入っただけでも魔力の差は歴然だった。
しかし男の不快な笑みは消えない。
「まさか?可笑しなことを言いますね。
それ以外に敵前に姿を現す理由などないでしょう?
いきますよ『ミラージュ』」