聖霊の宴
地面も木々も生命さえもを呑み込み食いつくす嵐が巻き起こる。
それは六人の精霊使いをいとも簡単に飲み干し吹き飛ばす。
「僕の聖霊シルフィードは確かに風を操る。しかしその風にも種類があってね。
無論、君が言ったように大気圧によって生じた風を操ることもあるし、物理的に振動を起こしその風を操ることもある。」
ワイズはゆっくりと城へと振り返る。
「そして魔力によって現実と隔離された空間から呼び起こす風もある。
君の選択は正しかったが、君は無知過ぎたね。
こらは科学の闘いではない。魔力による神々の闘いの一端なのだ」
六人もの精霊使いを一蹴して、ワイズは一人サスケの待つ城の中へと進んでいくのだった、