聖霊の宴

「臓腑の半数が消え、目に見えぬが出血量はすでに致死量を超えている。」

フリップが意味を理解したからか闇の侵食が速くなる。

「そうだ、フリップ・クレイドル。君はとうに――」
フリップの視界半分が消え、発狂する。

「ぐきゃぁぁぁぁあぁっ…………」

「――死んでいる。」

その叫び声すらも辺りに響かぬままに、フリップは闇へと消えたのだった。







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