聖霊の宴

あふれ出た魔力にシルクは肌が震わされるのを感じていた。

「…………。」

そしてシルクはシムに背を向けて走りだした。

「ほう。頭の良い子だ……」

林の中に消えたシルクを追ってシムがゆっくりと歩きだす。

一人残されたマリア。

「……シルク。」

傷ついた身体をひねり、大天使の羽衣を解こうとしていた。



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