リモート式恋愛感情【BL】
映画館へ行こう
阿東の私服を初めて見た。可も無く不可も無く…いや、余計に幼く見えるくらいか。
一歩間違えたら兄弟だ。
「ハル君、ハル君は何が観たい?!」
興奮しているのが目に見えてわかる。
「去年、アカデミー賞三冠を取り日本でも話題に、新しくオーディションをして素人枠からも女優を選抜した、スカイブルーシリーズの最新作、吹き替え版が観たい。」
俺の頭のアンテナが受信したんだ、だから決して俺は楽しみにしていた訳じゃない……決して!
「俺も観てるんだ。決まりだね。」
阿東は小走りに列へと列びにゆくも前方不注意で転んでいた。
「気をつけろよ……」
つい、手を伸ばしてしまう。
「ちょっと、お待たせ!」
ミユが見計らうかのようなタイミングでやって来た。
「全然待ってないよ。」
阿東はミユの殺気など気にも止めていないようだ。
「今日ね、ブーツ新しいの買ったから……」
買ったからどうしたと言うのだろう。
「似合うね。」
阿東の返しで初めて、ミユが褒められたかったということが分かる。
映画館の席順は、ミユが真ん中で、阿東と俺の間に座っている。
どさくさに紛れてミユは俺の腕に手を回していた。
阿東はポップコーンをしっかり抱え込んでいた。
一歩間違えたら兄弟だ。
「ハル君、ハル君は何が観たい?!」
興奮しているのが目に見えてわかる。
「去年、アカデミー賞三冠を取り日本でも話題に、新しくオーディションをして素人枠からも女優を選抜した、スカイブルーシリーズの最新作、吹き替え版が観たい。」
俺の頭のアンテナが受信したんだ、だから決して俺は楽しみにしていた訳じゃない……決して!
「俺も観てるんだ。決まりだね。」
阿東は小走りに列へと列びにゆくも前方不注意で転んでいた。
「気をつけろよ……」
つい、手を伸ばしてしまう。
「ちょっと、お待たせ!」
ミユが見計らうかのようなタイミングでやって来た。
「全然待ってないよ。」
阿東はミユの殺気など気にも止めていないようだ。
「今日ね、ブーツ新しいの買ったから……」
買ったからどうしたと言うのだろう。
「似合うね。」
阿東の返しで初めて、ミユが褒められたかったということが分かる。
映画館の席順は、ミユが真ん中で、阿東と俺の間に座っている。
どさくさに紛れてミユは俺の腕に手を回していた。
阿東はポップコーンをしっかり抱え込んでいた。