天才ウマシカブ

ウマシカブの前田先生

「おぉ、前田かぁ!久しぶりじゃん!俺のこと憶えてる?」

「もちろんであります!銀河君ではありませんか?」

「そーだよ!憶えてくれてたか!」

 そう言って二人はハグをした。

 え、どういう関係?

「つーか前田変わったな。なんか超だせーじゃん。」

「はっ!どこがでありますか!!?」

「んー・・・全部。例えばマルメガネ。」

「はっ!失敬な!これは『キュンスト』の主人公と同じ格好であります」

「でた。キュンスト!!懐かしーー!!」

 なんか盛り上がってますね。

 なんですか?キュンストって。

「つか、前田さぁ、何で去年5月から学校来なくなったわけ?俺超悲しかったんだけど!!」

「すまないであります。キュンスト通りのストーリーにならなかったもので・・。」

「そんな理由かよ!!」

 去年?何それ?

「ねぇーねぇー、よくわかんないよぉー」

「あ、ごめん。こいつは俺の唯一心の許せる先生、前田だよ」

「うーんと、舞花がわかんないのはキュンストだよぉ」

「あぁ、キュンストってのは・・・「キュンストって言うものはですね!」

 銀河を遮っていったな。勢い凄まじいな前田先生。

「キュンストとは、キュンキュンストーリーの略でありまして、キュンキュンストーリーとは日本を代表する恋愛シュミレーションゲームであります。」

「え、舞花それ知らないけど・・?」

「それがおかしいであります!!」

「えー?」

「内容は高校教師になった主人公が美少女生徒に次々と告白をされ・・・」

 長くなりそうなんで、以下は省略いたします。

「とにかくいいゲームなんであります!!」

「・・・・へぇー。」

 舞花が棒読みになるってよっぽどだよね?
 
「うぅっ・・・なのに我輩は誰ひとりに告白されず・・・・ううっ・・・」

「はぁ?前田めっちゃモテてたじゃん。」

「そんなことなかったであります。キュンストでは4月中に女の子5人に告白されるのであります。駄目じゃないか!であります」

「いやいや、現実的に無理だろ、それ。」







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