天才ウマシカブ

ウマシカブ広まる



  次の日。

 昨日はなんやかんやで、前田先生以外は理解してくれて、今日からウマシカブが始まる予定です。

 ・・・・なぜでしょう。

 校門くぐった瞬間、異様に私に視線集まってないか?

 私の顔に何か付いてますか?

 靴箱に行っても・・・見られてる。

 廊下を歩いていても・・・・見られてる。

 教室にいても・・・・・・・・・見られてる!?

 何何何???

「ねぇ、高峰さーん?」

「はっ!?え、何?」

 えっと・・・あぁ、同じクラスの鈴木沙由希さんだ。

 可愛いんだけど、なんか性格悪そうな感じの・・・メス狐タイプの女の子だ。

「ねぇ、高峰さん、ウマシカブってやってるの???」

「え、まぁ。私がやりたいって言った訳じゃないですけどね。」

「メンバーが、あの黒木銀河さんと加藤舞花ちゃんと内村翔太くんと井上雅也くんで、先生があの前田先生って本当!!?」

 え、5人とも有名なの?

「そうですけど・・。何で知ってるの?」

「だって、この5人ってものすごく人気なのよ?黒木さんと内村くんはカッコいいでしょう?」

「え・・・・・うん。」

「舞花ちゃんは可愛いでしょう?」

「そうですね。」

「井上くんはお父様の企業が世界第3位のお金持ちで、この学園の理事長とも親友なのよ?」

「へー。そうなんですか。」

「知らなかったの? で、前田先生はものすごいかっこいいって先輩が言ってたわよ?」

「えっ!?前田先生がかっこいい!!?」

「え、違うの?私も本物は見たこと無いのよね・・。」

「・・・・見ないほうがいいかも。」

「えっ?何か言いました?ごめんなさい聞こえなかったわ!!」

「・・・何も言ってません。」

「そう?まぁ、いいわ。ねぇ、高峰さん、私、皆さんとお話がしてみたいの。会わせてくださらない?」

「ずるいわよ、沙由希!!私が先よ!!」

「私も!私も皆さんに会いたい!!」

 ・・・・・人がわんさか集まってきましたが・・・・。

「知らないわよ!私が初めに高峰さんに言ったのよ?」

「知らないわよ!!」
 
 ・・・・そんなに会いたい人なの?私にとってはただのバカにしか見えないよ?




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