天才ウマシカブ
「あずあず~!!」

 今来てほしくなかったよ。

「きゃぁ!舞花ちゃんじゃない!!」

「本当だ!本物だね!」

 もぉー・・。みんなの視線がすごい来る・・・。

「あずあず!今日のウマシカブね、昨日と同じ教室で、話し合いするってー!」

「そうなんだ。教えてくれてありがとう。」

「いえいえ~!じゃあまた放課後にぃ~!!」

 ・・・・・クラス中(廊下の人も?)の視線が痛い・・。

「高峰さん!!どこの教室ですの!?」

「・・・・ハハッ」

「笑って誤魔化せませんよ??」

「・・・・。」

 うぅーーー。どーしよー。

 ガラガラッ

「はい、ホームルーム始めますよー。席ついてー。」

 グッジョブ。先生。




  昼休み


「高峰さん!!!」

「何とか言ってよ!!」

 予想はしてたけど、人が絶えない絶えない。

 ちょっとだけ、イライラしてきた・・・。

「・・・ごめん、ちょっとどいて?」

 私は、逃げることにした。

 このままココにいて、キレたりしたら、成績落ちるもん。

 たぶん。

「はい!?逃げるの!?」

 ・・・・逃げるんじゃない・・・。

「・・・・・・・。」

 本当にイヤだ。

 本当に迷惑だ。

 こんなに人に注目されると思わなかったし、なんて面倒な仕事なんだ。

 勉強なんて、自分でやればいいのに。

 私にやらせないでよ。

 ・・・・・こんな嫌な感情しか生まれない自分がイヤだ。

 




< 14 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop