天才ウマシカブ
「知ってるよぉ!!翔太ってあの『内村翔汰』でしょ!?毎週見てたよー、『星の宝石の恋』!!あれ良かったよねー!!今、芸能活動してるの??」

「んー、もう辞めた」

 またニコッと微笑んだ。これをカッコいいと、とる人もいるんだろうけど、

 私には冷たいとしか思えない。 私だけかな?

 ・・・っていうか元芸能人!!?

「あ、何?もしかしてオメー知らなかった!? ハッ!ウケるー」

「あー俺もそんなもんだったかぁ。国民全員知ってると思ったのにー」

「うわぁ。翔太、ナルシー。舞花引くー。」

「え、引かないでよ」

「何で辞めたのぉー?」

「うぅーん・・・聞かないで」

「やっぱあれなんだろ?モデルの桜乃真子ちゃんとの・・・グハッ!!」

「そっ・・それは言っちゃいけないと思います!!」

「メガネ・・・テメェ俺に殴りかかるとはいい度胸してんじゃねぇーか」

「ひぃっ!!」

「うぉりゃぁぁぁ!!」

「ぎゃぁぁぁぁぁ!!たっ助けてぇぇぇ!!」

 メガネ君はこの後どうなったかはご想像にお任せいたします。

「ねぇ、自己紹介終わっちゃったのぉ?」

 舞花が言った。
 
 そういやぁ、終わってる感じになってる・・。けど、

「まだ・・・でしょ?」

「だよねぇっ!? はい、じゃあ次、あなた!!どうぞ!!」

「あ、私?うん。えぇーっと、
 高峰梓。A組です。
 特徴は・・・ないかな。
 呼び名は・・・なんでもいいよ。 よろしく」

「何でもいいのっ?じゃあ、アズアズでもいい?」

「いいけど・・・何それ?」

「いいじゃなぁーい!」

「うぅーん。」

「ねぇ、高峰」

 翔太が私を呼ぶ。

「なに?」

「お前、学年1位の人だろ?ココで何やってんの?」

 ごめん。私も知らない。

「え、梓が教師やるんだろ?で、俺等みたいなバカを天才にするんだろ?」

「うーん・・・?教師やるって聞いてるけど・・」

「高峰さんすごいですねぇ!!!」

  すごいのか? 
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