天才ウマシカブ

「じゃぁ、アズアズ！舞花、分数がわかんない！！」

「高峰ー　俺、一次関数。」

「梓！俺、全部！！」

「全部って！！高峰さんを困らせる気ですか？」

「あぁ！？俺に歯向かうとは・・・メガネ、いい度胸してんじゃねーか」

「デッ・・・デジャブ！！？？」

「うぉりゃぁぁぁぁぁぁ！！」

「ぎゃぁぁぁぁ！！」

　またか。

　えっと、その後どうなったかはご想像にお任せします。

「ねぇー、アズアズー！！」

「高峰ー？」

「高峰さぁぁーん！助けてくださーーーい！！」

「梓！助けなくていいから！！」

　つーか・・・・・呼び名を統一してくれ。

「たっ！！高峰さぁぁぁぁん！！」

　あぁ・・・うるさ・・・。

　でもそろそろ止めてあげないと・・・。

　血とか出てないけど、ボロボロになってる。

「はいそこまでー！！銀河、メガネ君を放してあげてー」

　テキトーに止めとく私。　

「・・・・・・まぁ、梓が言うなら・・・今日はこのぐらいにしてやるよ。メガネ。」

「・・・・今日はって・・・・」

「あ？メガネ、なんか言ったか？」

「いいえっ！何も言っていません！！」

「そうか。」

「っとというか、僕の名前はメガネじゃないです！！」

「あぁ？そうなんだ。へー。」

「黒木君・・・棒読みですか・・・。」

「キョーミねぇーもん」

「うぅっ・・・でも、紹介させていただきます。」

「えー。」

「させて頂きます！」

「・・・・どーぞ。」

「えぇー、井上雅也です。Ｈ組です。
　特徴？わかんないです。
　あだ名も特に無いですねぇ・・」

「は？特徴もあだ名もメガネだろ？」

「違うのに・・・。」

　ドンマイメガネ。