天才ウマシカブ
 一通り終わったけど・・・何しよう?勉強?

「梓、何やるんだよ?」

「ごめん、わかんないです。」

「はぁ?え、顧問とかいねーの?」

「ああ、そうか・・・。じゃあ、ちょっと職員室行ってくるね」

『いてらっしゃーい』

 行こうと思って私は扉に手をかけた。

 開こうと思ったその瞬間だった。

「ミキミキィィィィィィィィ!!!」

 廊下からさっきの銀河の叫び声に勝るとも劣らない叫び声が聞こえてきた。

 ミキミキ? このクラスにミキミキなんて人いないから関係ないかな?

「ミキミキ?声優のあの?」

 え、舞花の知ってる人?

「誰?」

「声優さんだよ。すっごい可愛くて・・・めっちゃ人気のある人だよ」

 へー。舞花アニオタ?

「ミキミキィィィィィィィィィ マイ スウィート ハニーーーー!!」

 はぁ?私の甘い・・・彼女?

  ガラガラッ

「ミキミキ!!」

「キャッ」

 いきなり目の前に人現る。

 しかも・・・・
 
 髪の毛ボサボサで
 
 ヒゲボーボーで
 
 マルメガネで

 ガンダムTシャツ着て・・・・・

   誰?

「ミキミキどこでありますか?」

「・・・・えっと・・・いないと思いますけど?」

「ハッ・・・・我輩はまた教頭に騙され・・・・グハッ・・」

「・・・・死んだぁぁぁーーー(?)」

「いやいや、アズアズ、生きてるよぉ。」

「取り合えず保健室運んだほうがよくね?」
 
   ムクッ

「ぎゃあっ」

「生きてるから運んでもらう必要はないであります。」

・・・・しゃべり方怪しくないか?

「ハッもしやココはウマシカブでありますか!?」

「まぁ、そう言われてるらしいですね。」

「おぉ!そうでありましたか!!我輩はココの顧問の前田であります!」

 ・・・・・こいつが顧問!!!?



 
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