金持ち家族の執事様は貧乏女子!


「死んじゃ、ヤダ」

一生懸命に私の腕を引っ張る。
こんな小さいのに私を立たせようなんて・・・ほんとに力持ちさんだね。
さすが男の子だよ。


それより何よりびっくりしたのは、


「私のために泣いてるの?勇平君」

「当たり前ジャン!!ほかに何があるんだよっ!」


口調がきつくなるほど私の心配してくれたんだね。
それ以上泣くと体中の水分抜けちゃうよ?


「でもね、私もう生きていく場所が・・・帰る場所が自分が居る場所がないんだよ」

力なく笑った私は今にも泣きそうだ。



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