金持ち家族の執事様は貧乏女子!
「あ、そうなの。じゃ、これずっと持っててもしょうがないから、勇平に返しといてあげるわ」
ありがとうございます! ペコリと頭を下げた。
いいのよ、と美佳さん。
やさしい人だな…。
あ、そういえば勇平君探しているんだった!
「あの、美佳さん。勇平君を探しているんですがどこにいるかわかります?」
「あ、たぶんマイルームよ。ここを出て、まっすぐ行ったら突き当たるからそこを右に曲がったら部屋があるわ」
え、何そのひろい施設での案内のような…ここは家、ですよね?
ペコっと頭を下げピアノ部屋を後にした。