金持ち家族の執事様は貧乏女子!



ぎゅ



「へ?」


何か目の前が真っ暗で温かいんですが。

洸貴さん・・・?



「あの、洸貴さん。何をされているのですか?」


「抱擁」


「そうですか・・・」


「うん」



て、抱擁~~~~!?


て、ことは、抱きしめられている!?




それを理解した瞬間ボッと顔を真っ赤にさせるあたし。


「こ、洸貴さん・・・こんなこと簡単にして恥ずかしくならないんですか?」


洸貴さんの腕の中にいながらもあたふた質問。
だって気まずいし・・・



「なんで?昨日、美佳が女の子を抱擁すると安心するって言った。」


美佳さん!?

なんということを吹き込んでいるんですか!

こういう人にそういうこと言うと本気にしちゃいますよ!


「それは嘘ですよ、洸貴さん」


「・・・そうなの?」


と、残念そうに口調を変えた洸貴さん。
でも無表情のまま。


わかりにくい・・・!




< 42 / 71 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop