金持ち家族の執事様は貧乏女子!




「・・・見てない」


「そうですか・・・ありがとうございました!では、今日はこれで・・・」



ペコっと頭を下げて再び廊下を歩きだそうとすると・・・



ぐいっ



「きゃっ!?」




「いかないで」


あたしの耳元で甘く囁いた。
驚くより、先に心臓が破裂しそうだった。



「あ、ぁの・・・洸貴君・・・?」


ドキドキ



ドキドキ



あたしの心臓の音がうるさい。

聞こえちゃうよ!どうしよう!






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