金持ち家族の執事様は貧乏女子!
「やだ、赤星いかないで」
「ぇ・・・」
「…俺のそばにいて」
「洸貴く…ん?」
ぎゅっと抱きしめられた。
でも痛くなんかなくて、割れ物を扱うような優しい抱擁。
胸の高鳴りは上がる一方・・・
身が持たない・・・
「あ、ぁの・・・ここ廊下なんで誰か来ちゃうとマズイですし・・・洸貴君の部屋に入りますので、その・・・離してもらえませんか?」
すると体が離れたと思うと洸貴君はあたしの腕をつかんで扉を開けた。
めっちゃくちゃ強制ですね・・・
どうせあたしが嫌って言ってもそんなの知らないって感じだったのかな?
・・・あたしは断ることが何故かできなかったけど・・・
どうして?
あたし・・・こんなにもドキドキしてどうしちゃったの?
教えてよ・・・
・・・洸貴君・・・。