闇魔女


『てかさ。
目立たないようにするつもりだったんじゃ…』


既に本来の愛海…いや、闇魔女のテンションではない。

愛海には似合わずまともな…ゴッホン…いや、失礼。
冷静な言葉が不気味だ。



「ホラ、愛……愛斗!!!!
何ボーっとしてんの。

審査内容の発表だって!!!!」


ちなみに男装中の愛海の偽名は愛斗。
由宇命名だ。

愛海はネーミングセンス…というよりもセンスが人とずれまくっているようで――――…



時は戻り、申し込みのとき。

「あ、愛海。
さすがに愛海のままじゃダメよね。

偽名どうする?」


『ん~。
何でも良いんだけど…』

愛海はめんどくさそうにあくびをした。

…本当にいつものテンションはどこへ行った?


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