闇魔女


「何言ってんの。
アンタの名前なんだから、自分で考えなさい」


『ん~~~…
じゃあ、太郎』


数秒悩んで出したのはありきたりなまさに日本人の名前。



バッコーンッ


『いってーッッ!!!!
何すんだよ!!』

どこからか取り出してきたハリセンでスパーンと容赦なく叩かれた頭を抑えてしゃがんだ愛海は、攻撃した犯人をにらみつけた。


「何すんだよ!!
…はこっちのセリフ!!

本気で考えなさい!!!」


優勝が懸かってるんだから。
と小声で付け加えたのは聞かなかったフリだ。


『……じゃあ、次郎??』



< 103 / 121 >

この作品をシェア

pagetop