闇魔女

「……」

『す、スミマセンスミマセン!!!!』


由宇の後ろに般若と鬼を同時に確認した愛海は青ざめて謝った。


『あ、愛次郎で!!!』

「何アンタ。
本気?それ、本気?
え。何。この由宇様をからかってんの??」


無表情でしかも棒読みで近づいてくる般若様から後ずさり、本気で怯える愛海。

…闇魔女の名が廃る。
いや、それ以前に美龍の総長、咲の名が廃る。


忘れてたかもしれないが、愛海は闇魔女であると同時に咲でもある。



『ゆ、由宇。
アタシはいつでもどこでも本気だよっ☆』

般若に向かって引き攣り笑いでピースする愛海。
強者だ。



< 104 / 121 >

この作品をシェア

pagetop