闇魔女
「……」
『す、スミマセンスミマセン!!!!』
由宇の後ろに般若と鬼を同時に確認した愛海は青ざめて謝った。
『あ、愛次郎で!!!』
「何アンタ。
本気?それ、本気?
え。何。この由宇様をからかってんの??」
無表情でしかも棒読みで近づいてくる般若様から後ずさり、本気で怯える愛海。
…闇魔女の名が廃る。
いや、それ以前に美龍の総長、咲の名が廃る。
忘れてたかもしれないが、愛海は闇魔女であると同時に咲でもある。
『ゆ、由宇。
アタシはいつでもどこでも本気だよっ☆』
般若に向かって引き攣り笑いでピースする愛海。
強者だ。